「礼奈はわかんなくていいの。倉沢が頑張る事だから」


意味はわからなかったけど、
聞いても教えてくれないだろうから聞き返しはしない。


「レナ」

「あ、シン」

「覚えてる?俺、今日泊まる日だけど」

「え?今日だっけ?」


あたし達の会話を聞いて、何故か教室がざわついた。


「一緒に帰るから放課後待ってろよ。迎えに来る。

後、おばさんからおつかい頼まれたからスーパー寄る」

「はーい!」

「返事だけはいいんだけどな」


くしゃりとあたしの頭を撫でて教室を出てったシン。


「ちょっと礼奈…」