「レナ、起きろ」

「…んん…」


シンはあたしを起こす時、ベッドの淵に座る。

それがわかるから、手探りでシンの身体を探して抱き着いた。


「っ!?」

「シン~…眠い…」

「…遅刻してもいいなら寝れば。俺は行くけど」

「やだあ~…」

「じゃあ起きろ。朝飯フレンチトーストだったぞ」

「んん…、…起きる…」


「起こして」と言わなくても、
両手を伸ばせばシンが引っ張ってくれる。