「礼奈、無自覚も度を越すと犯罪だよ」
「犯罪?!」
「おい藤原、レナに変な事吹き込むなよ」
「うーわ、倉沢目敏い。つーかうざい」
「レナ、ちょっとこっち」
シンに腕を引かれ、体育館の端の方に連れて行かれる。
「やっぱ俺の、でかいな」
「でもシンの匂いがするよ」
「…俺の匂いって何かやだな」
「ありがと。ごめんね、長ジャー暑いよね」
「え、いや。別にそこまで…」
「だからさっき、顔赤くしてたんだよね?」
「は?」
「シン、運動得意だもんね。体育でもいっぱい動くし、
長ジャーだと暑いよね。今からでも取り替える?」
「…別に、さっきのは暑いせいじゃないけど…」