「なーお」

「何」

「追試、来週金曜だってよ。それまで一緒に勉強しねえ?」

「は?! 勉強?!」

「おー。二人で合格しようぜ!!」

「…あたし、真都の口から勉強なんて言葉聞く日が来ると思ってなかったわ」

「奇遇だな。俺もだ」

「別に勉強会するのはいいんだけど、

あたしら馬鹿二人でやってもドツボに嵌るだけなんじゃ…」

「そこはほら、俺らには心づよーい味方が居るだろ?」


真都の目線の先に居るのは、
嬉しそうにイチゴパンケーキを食べる礼奈。

…ではなく、その様子を微笑ましく見つめている秦。


「…なるほど」

「な!楽しそうだし!」