高校入学して  2か月がたとうとしている。
私はまだ教室の空気に馴染めていない。
また1人 教室の隅で弁当を広げ
校庭でバスケやサッカーをしている男の子達を見ている

(そろそろ1人弁当も辛いよ...)

え!あんた付き合ってる奴いんの?!
ちょっ初耳!

何て喋られたら私入れない...
こういう話はどうも私は苦手だな...。

「ねぇ、そこで喋ってる女の子たちー!
そこのイスに掛かってるタオル取ってくんない?」

ま 松本くん!! 
コ コレだよね! 

「さんきゅー」
じっ

え、今 目が合って

にかっ
何て効果音付きの笑顔に私はやられてしまいました...。

佐竹みつば
15歳 超地味人間
身の程知らずにも クラス一人気者に
恋をしています...。

――私の日課――
花壇のお花とお話しと水やり

「松本くんは本当に素敵な人なの..こんな超地味人間にも笑顔を
見せてくれてさ!」

本当..そう
私と正反対
口下手で人付き合いが苦手な私
唯一のお友達はこの花壇の花たち だけ

私は綺麗なお花の仲間にはなれない
幸せの四つ葉にもなれない
ただの三つ葉
そんな私にも 松本くんはいつも他の子と同じように接してくれるの

松本くーん!

ほらね
あぁ...やっぱり松本くんにはお花みたいな
綺麗な女の子が似合っている
だから...
いいの 遠くから 見てるだけで
   幸せ。