拓也くんは、ゆっくりと立ち上がり、男への警戒心を露わにする。







いつ、男が襲いかかってきてもいいように。






男は、バッと立ち上がり、拓也くんを睨み付けた。






「邪魔するなぁぁぁぁ……………」







恐ろしい声を出す男。





顔には見覚えがなかった。




全く知らない人…………。





「…………わりいが、ここはテメーの家じゃねぇんだよ。

警察呼ぶぞ。」






「…警察………?」





男が、我に返ったように、警察という言葉に反応した。







怯えるように、震え出す。






でも、出て行く気配はまるでない。