…でもわざわざ謝ってくれる人が

悪い人のわけ…ないよねっ?

自分にそう言い聞かせ、メールを打つ

《えっと、優希っていいます。
あなたの名前は?》

「ごべでいっば」
(略 これでいっか)

扇風機にあたりながら喋ってるから

変か言葉になる。

「なぁーにしてるのっ♪」

「うきゃあっ!
…ってお姉ちゃん?!
もぉっ!急に後ろから話しかけないでよぉーびっくりしたぁー」

この人は、あたしのお姉ちゃん。

森茜【もりあかね】高校1年生。

あたしとは3歳年が離れてるんだ。

「ごめんごめんっ!優希があまりにも
眉間にシワを寄せてたから。
忠告をしにねっ」

「忠告…?」

「うん。
お姉ちゃんからの忠告。
“そんなに眉間にシワを寄せてると、
シワになるよんっ”」

「っほわぁぁぁぁぁ!」

し、しわ!

まだ中学生のあたしが…

このあたしが…

いやぁぁあぁ!