『今日のゲストは、今人気絶頂中の歌手、ITSUKIさんでーす。』

司会者がそう言うと、ITSUKIは、

どうも…と礼をしながら入ってくる。

結局見てるあたし。

怒られるよりはいいよね…

『さぁ、ITSUKIさんがデビューしたのは、3年前…ということでしたよね？』

『はい。そうですね、』

『失礼ですが、3年間…ずっと売れなかった…ということでしょうか？』

『はい。そうゆうことですね。』

『辛くは…なかったのですか？』

『正直、キツかったです。
売れるかも分からない恐怖とかに押しつぶされそうになった事は何回もありましたね。』

『では、なぜここまで耐えてこれたのですか？』

『それは…………』

ITSUKIはここまで言うと、すごく優しそうな顔でいった。

『ある…小さな女の子のお陰です…』

『…女の子？』

『これは……社長にしか、話た事がないので、知らないのも、当たり前です。』

『詳しく、教えてもらってもいいですか？』

『はい。』