「まあな。」

と、息を切らしながら、ため息とともにカイト。

「良かったー、隠れる場所があって!」

カナが言った。

「そうだな。‥でも、ここら辺って、凄くひとけが無いと思わないか?」

「えっ、‥?」

カイトの言葉に我に返り、辺りを見渡すカナ。

すると、ここは全くと言っていいほど、ひとけがなかったのだ。