「ほう。お金は要らないよ‥。袋に入れるのう。」 スコットンじいさんがそう言いながら、 深い青緑の手提げ袋に一つずつランタンを入れ、テープで封をした。 その袋は、店内のぼうっとしたライトの光を受け、 魔法のようにキラキラと虹色に輝いていた。 「ありがとうございます。 それで、どうやったら帰れるんですか?」 手提げ袋を受け取ったカイトが言った。