二人は、老人に教えてもらって、カボチャを彫り始めた。 すると、 「ところで、お前さんたちの名前はなんていうんじゃ?」 と、老人が尋ねた。 「私は、森野 カナ。ちなみに、中2です!」 「俺は、星空 カイト。同じく中2。」 「おぉ、二人とも、いい名前じゃのう。」 カイトは、 老人がカナの名前を聞いた時、 その青い目の奥が、かすかに懐かしげに光り、 はっとしたのを、見逃さなかった。