「ああ、これは、ランタン用のカボチャじゃよ。
自分で彫って作る機会なんて、そうそう無いじゃろう?
だから、お前さんたちには、これがうってつけだと思うがの‥。」

老人が、そう説明した。

カナはそれを聞いて、すぐに大きなカボチャに駆け寄ると、

「わぁ、本物のカボチャや!」

と、嬉しそうに笑いながら言った。

カイトは、仕方なく、

「じゃあ、作らせてもらいましょう。」

と言って、うなずいた。