「それが、分からないんです。」

カイトが答えた。

「あの‥家には、帰れるんですか?‥」

カナが、不安げに、今一番の心配事を口にした。

「そりゃあ、もちろんじゃよ。だって、お前さんたちは、死んだわけじゃないじゃろう?だから、帰れるさ。」

「それよりのぉ、‥」

老人が言った。

「お前さんたちは、ハロウィーンの物を探してるみたいじゃなぁ。
ここに来れたのも、何かの縁じゃよ。せっかくだから、これでもしていってみんかい‥?
お金は、要らないさ。‥」