頭には、「Fantasy★」という虹色のロゴ入りで、 この店の屋根と同じような深い青緑色をしたキャップ帽をかぶっていた。 格好は、何とも奇抜だった。着ていたのは、薄汚れたオレンジのオーバーオール。 何十年も着まわしてきたような、深みがある色だった。 「お前さんたち、どうやってここに来たんじゃ?」 老人が、不思議そうに首をかしげながら、口を開いた。