「あそこが出口じゃない?」 カナが言った。 「まあ、行ってみるか。」 カイトがうなずく。 光に吸い寄せられるように、そこへ向かって行く二人。 カラン、カラン。 「‥何だ、家か‥?」 「‥本当だぁ。入ってみよう。」 いつの間にか、光のように、二人もぼんやりとしてきた。 半分、夢をみているように。 コン、コン。‥‥ギイッ。