『う、うるさい、別に大丈夫だし』



強がってそう言ってみても、千明にはバレバレみたいだった。




『ま、映画付き合うから、本物も楽しもうぜ?』




『は?千明は、肝試し行くつもりなの…?』




いつもなら絶対行かないこの男が行くなんて…本当に何か出るかもしれない…と、背筋が寒くなる。




『だって、美空が怖がってるところみたいしさ(笑)』





…ムカッ