『肝試し、ねー、美空大丈夫?』


ニヤリと、不適な笑みを浮かべて千明がそう言い放つのが聞こえたが、正直、それどころじゃない。


たらりと、冷や汗が流れるのを感じた。




そう、何を隠そう私は、実物は、ダメなタイプのホラー好き。




映画とかの作り物は、大好きだけど、リアルは全然うけつけられない。





“…だ、だって、本当にとりつかれたら嫌じゃん!”




いつだったか、千明にそう教えたら、爆笑されたっけ?