天然鈍感美少女と甘々裏表王子

「うぅ…絶対…?」
「あぁ。もしダメなら、沙羅が言った通り駆け落ちでもするか」
「え!ほんとに⁉︎」
そこまで、あたしと結婚したいって思ってくれてるの…?
「うん、ほんと」
「へへへ///龍、大好き〜///」
あたしは龍の前に行き、ギューっと抱きしめた。
「っ!ここ、もう寮の前だから…っ」
ふふふ。照れてる〜!
「あ、沙羅」
「どうしたの?」
龍は何やらポケットを探りだした。
「何か探し物?」
「…沙羅、手出して」
手?
あたしは首を傾げながら両手を出した。
「…話の流れで分かんねぇかな…。左手」
「手相?」
「まったく違う…ほんっとに鈍感だな」
なっ!
「あたし、鈍くないもん!」
「はいはい。じゃ、左手の薬指って言ったら分かる?」
すると龍は持っていた箱を開け、中から指輪が出てきた。
「ゆび、わ?」
「婚約指輪。お、よかった。サイズ合ってた」
「りゅうぅ"〜〜‼︎」
「沙羅、今日泣きすぎ」
「龍が嬉しいことしすぎなんだよぉ〜〜」
「はいはい。そんなに俺のことが好きなんだな」
当たり前じゃん!
「龍のこと、大大大好き‼︎だからね!」
「っ//うん」
あたし達は笑いながら寮の中へと入っていった。
「今から、修学旅行について話したいと思います」


修学旅行!!


「龍‼︎修学旅行だって!修学旅行だって!」


「いや、知ってるから」


「うわ〜楽しみだなぁ‼︎ねぇ龍!一緒の班になろうね!」


「石原さん、大丈夫ですか?」


「はい!大丈夫です‼︎」


「はっ?お前、マジで?」



龍がびっくりした顔で横にいるあたしの方を見た。


「え?なにが?」


「では、修学旅行の実行委員は石原さんに決定しました」


パチパチ


という拍手が起こり、あたしはやっと今起きていることを理解した。


「あ、の…委員長!?」


「あぁ、早速今日から仕事がありますので。今日の放課後、生徒会室に行って下さい」
え?ほ、ほんとに実行委員やるの…?


「話を聞いてなかったのが悪い。自業自得だな」


龍に助けを求めたのに軽くあしらわれた。


うぅ〜〜…


───


「ではまず、修学旅行のしおりを作ります。まだ班などは決めていないと思うので、出来るところだけをやって下さい」

委員長…


すごい生き生きしてる…


今は放課後。


そして2-AからS組の実行委員が生徒会室に集まっているのだった。


司会は生徒会長でもない委員長。


それがとても嬉しいようで、いつもより笑顔で話していた。


「あ、あの…っ」
突然後ろの席の男の子から話しかけられた。


「い、石原沙羅さんですよね?」


「あ、はい…」


「あのっ。俺、D組の桜井 理玖斗って言います」


「あ…あたしはS組の石原沙羅です」


「し、知ってます!」


は、はい!すみません!
「はっ…!すみません…‼︎俺、ひ、人見知りで…で、でも!石原さん、とは…一度、話してみたくて…」


と、顔を赤くしながら言う桜井君。


「そうなの?ありがとう!すごい嬉しい!」


「い、いえいえ…。そんなお礼を言われる程では…」


「石原さん、桜井君。作業は進んでいますか?」


「あ…委員長ごめん!今からやりますっ」