少しずつ、
学校生活や部活に慣れてきた、5月中旬。

もうすぐ、私が一番楽しみにしていた、イベントがやってくる。

「よーし、今の話を聞いてたやつは、必ずできる!
英語の小テストするぞー」
『え〜!?』

「なんだ?
神崎と智也は聞いてなかったのか?」

「すいません…」

「智也はほとんど毎回として、神崎は珍しいな。
具合でも、悪いのか?」

「いや、そういうわけじゃないです…」

「先生、それはどないゆうこっちゃねん!
俺やて、聞くときは聞いてるっちゅーねん!」

「悪い悪い。
でも、このテストが終わると、体育祭や学園祭、
修学旅行って、イベントがたくさん待ってるから、頑張れよ〜」

そうだよね…
イベントの為と思えば、
テストくらい、どうってことない!

「ただし!
赤点のやつは、補習があるから、頑張れよー」

『え〜!』

でも、
なんとかなる!
やるしかない!

「じゃあ、始め!」