予選1回戦当日
「準備いーか?
バス乗るぞー」
『うすっ』
「しゃすっ」
『しゃすっ』
「美玲、隣に乗れよ」
「いーの?」
「あったりめーよ!」
私は、
龍の隣に座った。
「緊張する?」
「別に」
「ぷっ」
「なんだよ」
嘘だ。
だって、繋いだ手が、冷えきってるから…。
「大丈夫だよ、龍」
「は?
き、緊張なっんか、し、してねーし」
「あはは…とにかく。
私が側にいるから」
「…おう…。」
きっと、
とてつもない緊張なんだろうな…。
もしかしたら、
ちょっとでもきを抜いたら、キャプテンっていう重圧に負けちゃうんだよ…。