と、いうことで私達は、
公園にやってきた。

土日ということもあって、
家族連れでにぎわっている公園のベンチに2人で座り、デートというよりは、

散歩気分で話していた。

「美玲」

「んー?」

「あのさ、俺、優勝しなかったら、するまでしないって、言ったじゃん?」

「うん」

「それ、ちゃんと守るから」

「え…」

「男に二言はない!

したくないわけじゃないし、めちゃくちゃしたいけど、我慢して、

来年は絶対優勝して、美玲の、処女もらうから」

「…」

私も、

最初はそのつもりだった。

でも最近、
いろんな龍太郎を見てきた。

怒った龍太郎

嫉妬した龍太郎

笑った龍太郎

泣いた龍太郎…。

龍太郎のことで知らないこと、まだまだあるかもだけど、

私のっていう、

証拠を残しておきたい。


それに、龍太郎のお母さんにもそう言われた。

だから…