♪〜

私は、

一生懸命歌う大也をただ、ずっと見つめてた。

歌が上手い

でも、

それだけじゃない、

大也の何かが私を引き付けて、

目が離せなかった。

“響け

恋のうた”


歌い終わると、

顔を真っ赤にしながら、

大也が私のところにやってきた。

「いらっしゃい」

「歌…上手でした」

「ありがと」

「あのね…」

「うん」

「話があるんだけど、

少しだけいい…かな?」

「おう」


そうして、

私と大也は誰もいない、体育館に行った。