「すいません…」

「あれ、美玲ちゃんじゃん。どうしたの?」

「3Aは、何やってるんですか?」

「歌カフェだよ」

「歌…」

「入る?」

「はい」

「1名様ご来店!」

『いらっしゃいませ!』

「どうぞ」

「あ、どうも」

「ご指名お願いします」

「指名…?」

「歌ってほしい人」

「あ、大也さんで」

「大也入りまーす!」

そう呼ばれると、

大也が出てきて、

龍太郎が好きだと言っていた、

MONGOL800の小さな恋のうた

を、歌い始めた。