「──ろ……陽!」

……呼ばれてる。
だれ?

「陽!……おい!おきろって!」

聖……くん!?



目を開けると、一人の男の子がいた。
している格好からみて、学生じゃないんだろうな。

て言うか、学生だなんて認めない。

明らかに人工的に染められた茶色い髪。
耳たぶに輝くシルバーのピアス。

これで学生なんて、定時制じゃなきゃありえない。


「えっと……聖くん?」