次の日、私はレオより先に家を出て仕事に向かう。 ジンさんのお店に行ってから、レオはさらに言葉を閉ざすようになった。 挨拶程度の会話は出来るけど、それ以上は気まずくて出来なかった。 絶対、あの時のことを聞いちゃうと思うから。 あれだけレオが怒るんだもん。気になっても聞けるわけないよ…。 マリアという人物、レオとの関係…。 私は何だか息苦しさを感じていた。