入社七年目。 そこそこの仕事を任せてもらい、そこそこ周りから頼りにされている。 けど、入ってくる新入社員の若さには、今一歩乗り切れず。 かといって、更に上の人たちとは、気を遣い巧く話をあわせられない。 ただただ、毎日の仕事に追われ、足のむくみと肩こりに耐える日々を送っていた。 むくんだ足に履くヒールは、きつく。 二、三年前は、カツカツとリズミカルだった軽い歩調も、今は随分と鈍っている。