「行くか?」


「どこに?」


「その顔じゃ外は無理だから神谷の家で呑むかな」

「…!!」


いくらスッキリしても今すぐに会うなんて出来ない。




この家から神谷の家まで歩いて三十分もかからない…。



その間に頭の中を整理するなんて無理だし…。







「面白い事するか!?」

パァッと顔が明るくなった紅葉。







「突然どうしたの?」


「ま、いいから任せとけって!」





凄く楽しそう。




とりあえず私が行くのは決定みたいだ…。







仕方ない。






いつまでもウジウジメソメソしてられない。






「じゃ、行くか!」



本当に楽しそう。








何を企んでるんだろう…。




コンビニに向かう途中誰かに電話をしていた。



そして
「楓は神谷に会いたくないって言ってるから連れて行かない」と聞こえてきた。






…私今から行くんだけど…。





何の為にそんな事言うんだろう。







コンビニに着いて紅葉が大量のお酒を選んでる間にトイレへ行って顔を洗った。



目を冷やしてたおかげで少しだけ腫れが治まっていた。

それでも酷い顔だが。