毎日のようにここで一緒にサボるようになった。
神谷は笑顔が多いが瞳の奥はやっぱり笑ってないようで、爽やかだけど凄く怖い、そんなイメージだ。

一週間経ち、様子を見てたら手に痣があったり、顔が少し腫れてたり、どこかしら怪我してるようだった。
理由などは聞いた事ないが兄もそうだからきっと不良なんだ…

私には関係ないけど。


「かえちゃんは毎日サボってんの?」
今日も二人で屋上にいる。
正確には私が先にサボっていた。

「神谷もじゃん」
「俺、一応先輩だよ」

私が神谷、と呼ぶ度に先輩面してくる。



「学校で初めての友達だから」性にも合わない事を言った。

「かえちゃん友達居ないんだ?」
「うん。めんどくさいから」
「俺も学校には居ない」

「私は学校以外でも居ないから」

「じゃ、今度遊ぶか!」

「何で!?」


寝転んでいたのにその言葉が気になって飛び起きた。