「かえちゃんと同じモノが見えたら良いな」


神谷は時々変な事を言う。

私と同じモノ見ても何も楽しくない。



逆に、神谷が言うキレイな空を見たいよ…。



三時間目が終るチャイムが鳴った。


「戻らないの?」

「神谷は?」

「俺三年だから良いの♪」

「私ダルいからサボる」
「留年しちゃうよ?」

「…神谷が平気だったなら私も平気だよ」

「まーな!」

日が経つにつれて会話が多くなった。


だけど私の生活は何も変わらない。


サボる時に神谷とよく会うけど
ただそれだけで、腐った日常は変わらない。


めんどくさい。


家も
学校も
全て。