紅葉がジェスチャーで私に神谷の肩を叩いてみろってした。
凄く気まずい。
でもこのままじゃいけないし…。
恐る恐る肩をポンポンっと叩いてみる。
「う~ん」と項垂れながら静かに顔を上げる神谷と目が合った瞬間に
「「ブハッ」」と
他の二人が吹き出して大笑いしていた。
そんな中で「え?」と呟く神谷の目は見開いていて私はやっぱり気まずくて
「お…
お邪魔してます…」と小さく言うと
更に二人は笑っていた。
「えっ!?
あっ…
えぇっ!?ウソ…
ごめん!」
驚きを隠せない神谷はチャっと座り直し「まじかよ~」と頭をグチャグチャッと掻いていた。
「ごっ…
ごめんね…」
凄く気まずい二人を置き去りに、他二人は大爆笑だった。
「何騒いでんの~?」
レイタさんと思われる人が部屋へ入って来て、サトルさんは説明し、三人でまた爆笑していた。
暫くしてやっと笑いが収まり、飲みたいお酒を袋から取り出し
紅葉は残りの物を冷蔵庫にしまいに行った。