「友達なんだろ?」
「だから遊ぶの?」
「そうだよ」

小学生の時に近所の公園でかけっこやかくれんぼはした事あるよ?
でも高校生にもなって公園で遊ぶとか
ないよね?


神谷は少し微笑んでいる。

「じゃ、明日遊ぶか!」
明日は土曜日。

「でも…家とか知らないし」
「中学どこ?」

話をしてると神谷は隣の中学で家も駅一つ離れてるだけだった。


でも明日って…


友達ってそんな急なモノなの?


「かえちゃんっていつも寝転んで空見てるね。
好きなの?」
「嫌いだよ。
寝転んでるのが楽なだけ!空はくすんでる。汚い」

神谷は私の横に寝転がり空を見上げる。

「俺には晴天に見えるよ」

「天気は関係ないよ」

「かえちゃんはいつも遠い目してるもんね」

「どう言う事?」

「俺とかえちゃんの見てる世界は違うって事じゃない?」


内心何だそれって思ったけど
否定は出来なかった。