いつものように花屋に寄って、和泉が明るい気持ちになれるよう明るい色の花を買って。

また二人で楽しく喋りながら笑って。


それが今日も続くかと思っていたのに、なのに。




なのに、どこいった?



「あんにゃろう……俺と約束したろうが。『退院したら遊ぶ』つったのに…………」



パサリと、落とした花束は。


病院の『白さ』の中で
酷く、醜く目立っていた。