「確かに昔も今も、俺らは浅いソフトな関係だ。だけどな、」



早足で『いずみ』を抜かし、俺はくるりと振り返って『いずみ』を見やる。



「『これから』は、ディープな関係になるかもしんねぇだろ?」


「………なんかそれヤラシー」


「るっせぇ。とにかく、俺はお前の嘘も全部見破ってやるから……

覚悟しとけよ?『いずみ』」


「!……ははっ、そりゃ楽しみだわ」



苦笑いをする『いずみ』に、今度こそ俺は宣言する。





『俺はお前の親友だ』ってな……