入学式が終わり、下校の時間となった。


俺は学校から出る一歩手前、校門に寄りかかるアイツの姿を見つけた。



「よっ」


「……よぅ、大嘘つき。久しぶりだな」


「まぁねー。俺のキャラチェンどうよ?どっちが素か分かんないっしょ」


「ははっ、実はこっちが素だったり?」


「さぁねー。青葉は騙されやすい性格だからね。一生かけても分かんないと思うよ」


「そりゃどうだか」


「?」



校門から離れて歩き出す俺たち。


ニヤリと笑う俺を、和泉……伊純?………『いずみ』は疑問符を浮かべて見つめてくる。