「いや~、かわいい~!!」


ミナが一番テンションを上げたのはペンギンのぬいぐるみだ。


親と子供が隣同士で売られていて、ミナは小さなグレーの子供のぬいぐるみを手に取る。


「うわ、超可愛いね、そのぬいぐるみ」


あたしが言うと、ミナはもうひとつ同じぬいぐるみをとりあたしに持たせた。


「ね、これお揃いで買おうよ。思い出にさ」


「いいね!!そうしよう!!」


ミナの提案に同意すると、更に買い物のテンションが上がる。


ウチには何を買って行こうかな。


クッキーとかでいいよね。


あたしは、ウチと草太の家にと思ってペンギン型のクッキーを2箱買い物かごの中に入れる。


あとは……。


「あ……」


グルーっとショッピングセンターを見ていると、亀の可愛いぬいぐるみを発見した。


小さくて丸っこくて、目がつぶらですごく可愛い。


本物の亀は好きじゃないけど、これは表情に愛橋があって心をくすぐられた。


「これ、陵雅さんに買っていこうかな」