みるみるうちに、計の耳が赤くなった。 フフフ……。 たまには、こんな計もいいよね? ニコニコしてると、計は、すぐにいつもの表情に戻って、私の耳にささやきかけてきた。 「帰ったら、踊り場で、息ができないくらいのキスのお礼しないとな」 「えっ……」 今度は私が真っ赤になる番だった。 やっぱり計は、天使なんかじゃない! 黒い尖った尻尾のある、小悪魔だーーーっ! 【END】