「悠馬君、あっちで写真撮ろう!」 「あぁ、うん……」 春菜は、悠馬君の手を引きながら、私と計にウインクしてきた。 「なんなんだ、柴川は? 邪魔しに来たのか、そうじゃないのか、ワケわかんねぇな……」 計のつぶやく声を聞きながら、私はポッキーをかじった。 ねぇねぇ、今のって……。 計、やきもち焼いてくれたのかな? ちょっと、うれしかったりして……。 「ねぇ、計」 「ん?」