「ほぉーって、おまえはどこのジジィだよ」 「はぁ? ジジィってなによ?」 「ジジィみたいな声出すから、そう言ったまでだよ」 「ふーんだ! えいっ!」 計の手から、今日もポッキーを横取りする。 「あっ、おまえ!」 「もう私のものー!」 「ったく! いいか、まだ続きがあるからよく聞け!」 「ほえ? 続き?」 ポッキーをくわえて、計を見る。 計は、眉をしかめて私を見て、首を振った。