「難しくなんかねーよ。
なにか、軽い相談をすればいいんだよ。
最初は軽いヤツな」


「軽い相談?」


「たとえば、友達とちょっと口げんかして、仲直りしたいんだけど、どう言えばいいかわからない、とか、そんな感じのこと、あんだろ?」


「あぁ、あるある」


「で、それを相談して、悠馬が解決策をアドバイスしてくれたら、今夜友達に電話してみるけど、心配だから、メアド聞いておいてもいい? っていうふうにもっていく」


「おおっ! 自然だー!」


「だろ?
で、その夜、さっそくメールで、『うまく行ったよ、ありがとう、悠馬君に相談してよかった』って、送るんだよ」


「ほぉー」




すごい。よく考えるなぁ、計。


感心して声を上げると、すかさず計は突っ込んできた。