声をかけると、ポッキーをくわえたまま、計は、こっちを見た。 「1週間、待ち伏せ作戦続けて、毎日、悠馬君とおしゃべりしたよ! 自分のこともいろいろ話したし」 「あぁ、うまくいってるみたいだな」 「うん!」 「じゃ、次の作戦に入る」 「ん。次はなに?」 「悠馬のメアドをゲットする」 「メアド? 教えてって、言えばいいの?」 そう聞くと、計は、いつものように目を細めて、私を見下してきた。 「な、なによ?」