ーーガチャッと鉄の扉を開いて慌てて室内にはいる









私達から滴る水が玄関先に水溜りを作っていく












「・・・っ・・はぁっ・・・」










「一ノ瀬さん大丈夫?」











「・・・っうん」










・・・やっぱり私、走ったりするの苦手みたい










すぐ息切れしちゃう












「寒いけどちょっとここで待ってて」












早瀬川くんは濡れた身体で家に上がって脱衣所の方へ向かった













多分、タオルを用意してくれようとしてるんだと思う












11月のとある日










先日ミホちゃんが言ってくれた通りバスケ部の土日の練習は少し落ち着いて











金曜日である今日は、早瀬川くんと駅の近くで念願の放課後デート