「あの日、一ノ瀬さんも楽しみにしてくれてたの?」












「も、もちろん!!!

あの日だけじゃないよ?

早瀬川くんとの予定はいっつも楽しみにしすぎてトモちゃんにウザがられるくらいで」












「・・・そっか。俺だけじゃなかったんだ。」











「へ・・・?」











「あの日、楽しみにしてたのは俺だけだったんじゃないかとか。


あの男と一緒なんじゃないかとか色々考える自分が嫌で、一ノ瀬さんに冷たくしちゃって。」











気まずそうにそう話してくれる早瀬川くん













サラッと嬉しいこと言われてるのに





話を理解するほうに必死で喜ぶ暇がなく疑問が浮かぶ















「・・・"あの男"?」











「いつも廊下とかで話してる男」