悔しいけど、認めるよ。
「実はちょっとだけ電波飛ばしてたの」
ちょっとじゃなくてかなりだけど、今はあえて秘密にしておくよ。
「はっ⁉え……⁉マジ、で⁉」
目を見開いたままのエイジは、信じられないとでも言いたげな顔をしている。
「う、ん。マジ、だよ」
「シオが……テレパシー、信じたってか?」
だからさっきからそう言ってんじゃん。
まさか、テレパシーじゃなかったの?
他になにか根拠がある、とか?
しばらくしても無言だったので、あたしは自分の発言に後悔し始めていた。
電波飛ばしてたって……
よくよく考えたらイタイ発言。
「やべっ、マジもう我慢出来ねぇや」
そんなわけのわからない発言と共に、すごい勢いでエイジの腕に抱き締められた。
「ちょ、エイジ……⁉」