「あはは……テレパシー信じるって。どんだけバカなの?」



エイジが気まぐれで言った言葉にも、今はすがらずにはいられない。



危機に立たされた時、人間ってなんでも信じたくなるもんなんだね。



重症だよ、私。
エイジワールドに引きずり込まれてる。



今はそれも悪くないと思えるんだから、相当重症。



マットの上に膝を抱えて縮こまる。



お願いだから、誰か私に気付いてよ。



目を閉じながら必死に祈った。



エイジ、私あんたのテレパシー信じてんだからねっ‼



だけど、エイジは今頃マリアちゃんとラブラブデート中なはず。



映画観るって言ってたし……。



ガタンッ