遡る事9時間前
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「「「ラブレター⁉」」」
目をまん丸くしながら声を揃えて、驚きを隠せない様子のいつものメンバー。
「ウソだろ？明日、雪でも降るんじゃね？」
そうやって意地悪く笑うのは、隣の席に座る見た目が派手なエイジ。
バカばかり言って、たまに予想だにしないぶっ飛んだような発言をする。
着崩した制服にチャラチャラした風貌。
こんな奴が学年2位のモテ男なんて、本当にこの学校の女子は目がおかしいんじゃないかと思う。
「相手は誰？」
大親友のエマが私の顔を覗き込みながら身を乗り出す。
清楚系の美女で、ギャル系女子が多い中、和な顔立ちをしている。
それはまさに大和撫子のよう。
「動物からなんじゃね？」
エイジはまた意地悪くバカにした。
ヘラヘラ笑いながらからかわれる事なんて日常茶飯事だし、いちいち気にしてたら気力が持たないのでスルーを決め込む。
