そっか、その可能性もあるんだ。
「とにかく、いずれまた話すから。今はそっとしといて」
「読んだら絶対教えてね」
いつもはもっと押しが強いエマだけど、私がきっぱり言い切ったのを見て観念したようだ。
エイジとノブは興味がなさそうに2人で何やら違う話をしている。
ま、別にいいけどね‼
エイジがイジメっ子、ノブがイジメられっ子のような図。
見た目も正反対で話が合うのかと最初は疑問に思ったりしたけど、変わり者同士うまくやれてるみたい。
その後すぐにチャイムが鳴り、担任の先生がやって来て朝のHRが始まった。
あの手紙に放課後の指定場所が書かれてたらどうしよう。
そこで告白とか?
だとしたら、学校で手紙を読む方がいいよね。
うーん。
机に肘を付きながら、頬杖をついて真剣に頭を悩ませる。
担任の先生の声は全く頭に入って来なかった。