「お二人さん熱いっす…」

龍くんが
呆れた眼差しで見てきた。

『龍くんって彼女いないのぉ⁇』

「かっかっ!彼女すかっ⁈彼女はいないっすょ‼」

すごく動揺してる…笑

『じゃぁ好きな人はいるんだ?ニヤッ』

「えっ⁉そんな事言ってないっすょ‼」

『あははっどんな人⁇』

「届かない存在っすけどね…」

『え?』

龍くんが
切ない瞳で私を見つめてる。
どぅしたのかな…?

そんなやり取りを
見ていた雷斗が
私の手を引き外に出た

『どぅしたの⁉』

「あんま龍いじめんなっ笑 」

『いじめてないもんっ』

「おいでっ」

雷斗は私の手首を掴んだまま
歩き出した。

どこに行くのかな?

辿り着いた先は
一つの結構大きい倉庫だった。

「ここ、俺専用だからっ」

ギィー

中は結構広く
普通に生活出来そうだ。

真ん中には
大きなソファーと
横にはベットまであった。

雷斗は歩き出し、私も
慌ててついて行った。

雷斗はソファーに
ドカッと座ったので
私も真似してドカッと座った。

「フッ…色気ねぇな」

雷斗が優しく笑った。

『色気なくてごめんねっ笑』

雷斗は笑いながら
私の肩を抱き
寄り添った。

私は雷斗の肩に
頭を乗せた。

「俺から離れんなよ」

ドキッ

雷斗はさり気なく
ドキッとする言葉を言ってくる。

『当たり前じゃん!離れろって言われても離れないし!』