「本当に良いの?」


「良いよ。だから、おいで。」


「ありがと。」


俺は花歩も連れて家に帰る


「「ただいま」」


「お帰り。」


今はお店が落ち着いてるらしく母さんが出迎えてくれた


「そちらは?」


母さんが花歩を指差す


「うちの学校の転校生。家は真向かいの人」


「もしかして、松岡さんのとこの娘さん?」


母さんに言われてびっくりしている花歩


「あっ、はい。松岡花歩です。宜しくお願いします」


緊張しながらも軽く自己紹介をしていた


「花歩ちゃんね。村瀬未咲(ムラセミサキ)です。宜しくね」


「可愛らしい名前ですね」


花歩に言われて舞い上がっている母さん


「あっ、これでもこの人30代だから」


再び驚いている花歩


母さんは俺を二十歳の時に産んだらしい