他愛のない話をしながら途中でスーパーに寄り家に着いた


奏は疲れたらしく眠っていた


“何も作りたくない”という母さんの要望でスーパーに寄って惣菜を買ったのだ


「ご飯食べたらゆっくりしなさいよ。花歩、疲れたでしょ?」


花歩も素直に頷いていた


「でも、楽しかったです。体調も良かったし」


お腹の子も大人しくしてたんだな


「ごちそうさまでした」


「拓海と奏哉で片付けて。あたしは花歩とゆっくりしてるから」


と言われゴミの分別をする


「奏哉、成功して良かったな」


「あぁ。みんな楽しそうだったから良かったよ」


母さんのあんな楽しそうな顔、久しぶりに見たなぁ。


「俺達も式は挙げずじまいで写真も撮らなかったから新鮮だったよ」


親父達って写真も撮らなかったんだ。


なんか意外だな。