今度は赤いウエディングドレス


純白のドレスも似合ってたけど俺的には赤い方が好きだな


「利一さん、迎えに行ってあげて下さい。支えてあげれば歩けるまで回復してますから」


「此処は奏哉が出るところじゃないか?」


「俺は此処で待ってます」


結婚式を挙げれない分、間近で花歩を見て褒めてあげて欲しかった


利一さんは緊張しながらも花歩に近寄る


「花歩、似合ってるぞ」


「お父さんに言われたら恥ずかしいね」


花歩も顔を真っ赤にした


「花歩、ゆっくりで良いから利一さんと此処まで歩いて来い」


花歩は恥ずかしそうにしながら利一さんの腕に自分の腕を絡めていた


花歩が歩き出すと周りにいた親父達や美容師さん、写真館のスタッフさん達から拍手が起こった


まるで本当の結婚式を挙げてるかのように。